有田焼入門|特徴・選び方・扱い方を解説
有田焼を初めて買うなら、飾る一枚より週に何度も使う器から選ぶと出番が増えます。白い磁肌に青で描く染付、色鮮やかな赤絵、無地の白磁。同じ有田焼でも、食卓での印象は大きく変わります。
この記事でわかること
- 有田焼の歴史と代表的な特徴
- 染付・赤絵・白磁の違い
- 普段使いと贈り物での選び方
- 電子レンジ・食洗機で失敗しない確認方法
有田焼は「陶器」ではなく磁器
有田焼は、主に陶石を原料とする磁器です。佐賀県は、透き通るような白い磁肌、呉須で描く染付、華やかな赤絵を代表的な特徴に挙げています。
有田焼のすべてが白地に絵付けされた器ではありません。青磁や無地の食器に加え、タイルや碍子などの工業製品も作られています。産地名だけで決めず、使う場面から選ぶのが近道です。
始まりは17世紀初頭の有田
佐賀県は有田焼の起こりを1616年と紹介しています。陶工の李参平が有田町の泉山で陶石を見つけ、日本で初めて磁器を焼いたと伝わる歴史です。
有田観光協会は、李参平の日本名である金ヶ江三兵衛が、17世紀初頭に泉山で陶石を発見したと考えられている、と説明しています。17世紀には海外輸出も始まり、欧州へ渡った器は積出港の名から「伊万里」と呼ばれました。
染付・赤絵・白磁の違い
染付は青と白で料理を選びにくい
染付は、呉須と呼ばれる顔料で模様を描き、その上から釉薬をかけて焼く技法です。青い絵が釉薬の下にあるため、表面は滑らか。和食だけでなく、トーストやパスタにも合わせやすい配色です。
赤絵は食卓の主役になる
赤絵は、本焼きした器の釉薬の上に色を付け、もう一度焼く上絵付です。赤、緑、黄、青、紫などを使う五彩手もあります。小皿を一枚置くだけでも、食卓に色が加わります。
白磁は料理の色をそのまま見せる
絵柄を抑えた白磁は、料理や菓子の色がよく映えます。形や陰影が目立つため、同じ白でも輪花、しのぎ、角皿で印象が変わるのが面白いところです。
最初の一枚は用途から選ぶ
最初からそろいの一式を買う必要はありません。朝食で使うならマグカップ、夕食なら直径15〜18センチほどの取り皿、麺や丼ものが多いなら鉢を一つ。手持ちの食器で不足している形を選びます。
| 使う場面 | 選びやすい器 | 確認する点 |
|---|---|---|
| 毎日の食事 | 取り皿・鉢・飯碗 | 重さ、重なり、食洗機対応 |
| コーヒー・お茶 | マグ・湯のみ | 持ち手、口当たり、容量 |
| 贈り物 | 小皿組・カップ | 箱、相手の人数、電子レンジ対応 |
| 料理の盛り付け | 白磁・染付の中皿 | 余白を作れる大きさ |
店頭では器を持ち、重さと縁の感触を確かめます。毎日使う器は、棚から出しやすく、手持ちの皿と重ねやすい形が残りやすいもの。高価かどうかより、食卓へ出す回数で考えると選びやすくなります。
電子レンジ・食洗機は商品表示で判断
「有田焼だから電子レンジ対応」とは限りません。窯元や販売店も、各商品の表示を確認するよう案内しています。金、銀、プラチナの装飾がある器は、電子レンジで火花や剥離が起きるおそれがあるため使えません。
食洗機も商品ごとに可否が違います。特に上絵や金彩のある器は、強い水流や洗剤で絵柄を傷める場合があります。「食洗機対応」の表示がなければ、柔らかいスポンジで手洗いするほうが安全です。
- 購入時に電子レンジ・食洗機の表示を見る
- 金・銀・プラチナ装飾は電子レンジに入れない
- 欠けやひびが入った器は使用を止める
- 洗った後は水分を拭き、十分に乾かす
有田で買うなら2つの回り方
一度に比べるならアリタセラ
アリタセラには有田焼の商社22店舗が並びます。日用食器から美術陶磁器まで一か所で比較でき、800台分の駐車場、ホテル、レストランも備えた施設です。短時間で好みを探したい人に向きます。
町並みごと楽しむなら内山地区
有田駅から上有田駅にかけての内山地区には、窯元や販売店が点在します。国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれた町並みを歩き、店ごとの作風を見る回り方です。店舗ごとに定休日が違うため、訪問前に連絡してください。
有田焼を実際に買うなら、毎年4月29日〜5月5日の有田陶器市もねらい目です。詳しくは当サイトの佐賀県イベントカレンダーもあわせてご覧ください。
まとめ
有田焼は、陶石を原料とする磁器です。代表的な表現には、青と白の染付、色鮮やかな赤絵、形を引き立てる白磁があります。
初めての一枚は、毎週使う場面から選ぶと失敗を減らせます。電子レンジと食洗機の可否は産地名では決まらないため、商品表示まで確認してから使ってください。
